高齢者をはじめ、身体障がい者、病人など災害時要配慮者(かつては災害時要援護者と呼ばれていました)に関する最大の問題は、自力での速やかな避難が難しいことです。そこで、できることを考えてみましょう。
支援の枠組みを確かめる
地方ならまだしも、都市部でご近所同士の助け合い体制を新たに作るのは、なかなか難しいものです。もし何かあったらどうしようと、心配ばかりがつのりますね。
ならば、言い方は悪いのですが“使えるものはなんでも使う”という考え方も必要になります。でもいきなりご近所付き合いを始めるというのも何ですから、まずは市役所や町役場の防災課に行ってみましょう。
そこで、お住まいになっている自治体の要配慮者支援体制について相談します。例えば災害時の医療体制、避難所の要配慮者受け入れ体制、備蓄の内容、優先的に支援を受けられる施設、消防団の体制などを確認しておきます。
それ以前に、かかりつけ医に相談しておくことも忘れずに。災害時に薬の供給や治療がどうなるか、代わりとなる病院はどこかなどを確認しておきます。
それだけでも普段から何を備えておくか、災害時にどう動くべきかが見えてきます。
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